【PLTR決算完全版】AIバブル論を粉砕する「利益率57%・成長率137%」の衝撃。Palantirが覇権を握った決定的理由

【PLTR決算完全版】AIバブル論を粉砕する「利益率57%・成長率137%」の衝撃。Palantirが覇権を握った決定的理由

1. 序論:コンセンサスを嘲笑う「異次元の決算」

市場の予想を上回ることは、優良企業の条件です。しかし、市場の予想を「陳腐化」させる企業は、偉大な企業の条件です。今回のPalantirはまさに後者でした。

まずはこのスライドをご覧ください。今回の決算のハイライトです。

ヘッドラインに踊る「コンセンサスの凌駕」という言葉に偽りはありません。特に米国民間部門の売上高が前年同期比+137%という数字は、BtoBソフトウェア企業としては異常値です。

具体的な数字で確認しましょう。

  • 売上高: $1.407B(前年比+70%) vs 市場予想 $1.341B
  • EPS(調整後): $0.25 vs 市場予想 $0.182

売上成長率が70%に達しながら、利益もしっかりと予想を超えています。 さらに、2025年度通期の実績を見れば、この成長が一過性でないことがわかります。

通期売上高は約45億ドル(+56%成長)、営業キャッシュフローは21億ドルを超え、利益率は48%に達しました。これはもはや「成長途上のベンチャー」の数字ではなく、「超高収益プラットフォーマー」の数字です。


2. 成長の震源地:米国企業が「AIP」に熱狂している

なぜこれほど売れているのか? その答えは「米国民間部門(U.S. Commercial)」にあります。ここが今回の投資判断における最大の急所です。

[スライド12を使用]

見てください、この垂直に立ち上がるグラフを。 米国民間部門売上は前年同期比+137%、前四半期比(QoQ)でも+28%成長しています。AIプラットフォーム「AIP」の実装が、企業の現場で爆発的に進んでいる証拠です。

「どうせ小規模な実験利用だろう」という懐疑論は、次のデータが完全に否定します。

  • 契約総額(TCV): $1.344B(前年比+67%)
  • 100万ドル以上の契約: 180件
  • 1000万ドル以上の契約: 61件

四半期だけで1000万ドル(約15億円)以上の大型契約が61件も生まれています。これは、企業経営者がPalantirを「あれば便利なツール」ではなく「経営に不可欠なインフラ」と認めたことを意味します。

もちろん、創業以来の柱である政府部門も盤石です。

政府部門も前年比+66%と、安定成長どころか加速しています。民間と政府、双方のエンジンがフル回転している状態です。


3. 「Rule of 40」の崩壊と、新基準「127%」

SaaS投資家なら誰もが知る「Rule of 40(売上成長率+利益率が40%を超えれば優秀)」という指標があります。Palantirはこの指標を過去のものにしました。

スコアは「127%」。 業界標準の3倍以上です。成長率70%に利益率57%を足すという計算式自体が、これまでの常識では考えられません。

なぜこれが可能なのか? それは「オペレーショナル・レバレッジ」が効いているからです。

売上が伸びても、それ以上にコストが増えない仕組みが完成しています。その結果、調整後営業利益率は57%という驚異的な水準に達しました

前年同期と比較すると、その変貌ぶりはより鮮明になります。

売上は70%増えましたが、調整後営業利益は倍以上($372M → $798M)になっています。これが「スケーリング(規模の拡大)」の威力です。


4. 鉄壁の財務基盤と将来への投資

これだけの利益が出れば、キャッシュフローも潤沢です。

手元現金は72億ドル(約1兆円)、フリーキャッシュフローのマージンは56%。 高金利環境下において、このキャッシュリッチな財務体質は最強のディフェンスであり、同時にM&Aや自社株買いなどのオフェンスの源泉でもあります。


5. 未来への道筋:2026年、そして「n of 1」へ

経営陣が見ている未来は、さらに強気です。発表された2026年のガイダンスを見てみましょう。

  • 2026年売上高予想: 約72億ドル(約61%成長)
  • 米国民間部門: 115%以上の成長を維持

2026年も民間部門が倍増ペースで成長するという予測は、AI需要が長期的なトレンドであることを裏付けています。

最後に、CEOアレックス・カープのメッセージを紹介します。ここにPalantirへの投資の本質があります。

“We are ‘n of 1’(我々は唯一無二の存在である)” AIモデル自体はコモディティ化(汎用品化)すると彼は予見しています。重要なのは、AIを使って業務効率を極限まで高める(オペレーショナル・レバレッジを拡大する)能力であり、そこに特化しているのはPalantirだけだという主張です。


結論:AI時代の「OS」を保有せよ

今回の決算を総括します。

  1. 圧倒的な需要: 米国民間部門+137%成長は、本物のAI需要の証明。
  2. 異次元の収益性: Rule of 40スコア「127%」という効率性。
  3. 確信的な見通し: 2026年も成長は止まらない。

Palantirは、AIバブルのその先にある「実利の時代」を独走しています。 今の株価変動に惑わされず、この「構造的な強さ」に投資できるかどうかが、将来のパフォーマンスを分けるでしょう。


【Next Action】 次回は、「Palantir vs その他SaaS銘柄:バリュエーション(株価指標)徹底比較」をお届けする予定です。お楽しみに。

コメントを残す

ボタラボ投資研究所 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む